キリン電波書簡

一方通行の手紙です

四十七通目

 前略

  関東も梅雨入りしたそうですが低気圧にやられていませんか。じめじめとした季節もなんとか楽しく過ごしたいものですね。

 私は無印で買った「右巻きでも左巻きでもどちらでも留められる傘」を使っていますが、ちょっとサイズが小さいので、今年は別のものに買いかえようかなと考えています。気になるのは濡れたほうが内側に来る傘です。面白いことを考えるものですよね。でも売っているのは見たことない、というかそもそも傘売り場ってそうそう足を踏み入れるものでもないからさもありなんという感じですが。

 こういう話をすると必ず現れるのが「傘って進歩がないよねー」って話をする輩ですけど、私自身が別にそんな革新的な人間じゃないし、そもそも人類だって顎が退化に合わせて親知らずも消失しない辺り、傘のこと馬鹿にできないと思うんですよね。

 傘よりもなんとかしたいのが親知らずです。左上は結構前に抜きまして、右上は生えているもののさほど影響がないので追々、という感じで、問題が右下なんです。多分完全に横向きに生えていて、その隙間に食べたものが詰まって大変なんですよ。歯肉もちょっと炎症起こしたりするし抜いてしまいたいんですけどなかなか踏ん切りがつきません。

 だって下って大変なんでしょう? かち割って砕いて引き抜くんでしょう? あ~あ~あ~恐ろしい。怖いことと痛いことはなるべく避けて生きていきたい。でもそうも言っていられませんしね。タイミングを見計らって何とかしたい。タイミングタイミング。

 

 またタイミングを見てお手紙を書きます。それでは。



 と書いていたのが6月のこと。書き終わったまま手紙を出すのを忘れてしまっていました。

 もう梅雨もあけるというのにねぇ。寝かせていたら腐ってしまった。傷みやすい時期ですからみなさんもどうぞお気をつけて

 

 草々