キリン電波書簡

一方通行の手紙です

四十一通目

 前略

  いよいよ師走に入りましたね。慌ただしいけれども、張り詰めて乾いた空気が好きです。イベントもたくさんあってわくわくします。

 

 さて、ちょっとずつ周りに話してきましたが、最近短歌をはじめました。理由は色々とあるのですが、一つは感情のうねりを吐き出すのに一番適していたから。長すぎず短すぎず、適度に頭を使うので気も紛れます。

 もう一つは新しいSNSを始めるにあたって、さて何を書いたものかと悩んだことです。かねてからTwitterの次の新サービスを求め続けていましたが、残念ながら自分が始めてから13年、一向に対抗馬となるようなものは出てきませんでした。(強いて言うならインスタなんですけど、やっぱりベクトルや気軽さが違う)

 とりあえずいくつかのサービスに手を出してみましたが、せっかくだから今のところは棲み分けを、と思った時にメモ帳に入れていた短歌を投稿しようと思いついたのです。反響はまずまずといったところ。

 俳句をやっている方に見ていただいたらちょっと褒められました。作品についてもですが「相性がいいんでしょうね」と言われたことがなんだか嬉しかったです。

 

 必ずしも実体験を詠んでいるわけではありません。リズムになる言葉が日常に隠れていて、それを見つけてから歌にするというような作り方をしています。いいなと思った言葉や文章、大体七五調だったりするんですよね。日本語って面白い。

 とにかく言葉からシチュエーションを想像してこういう気持ちかなとか、こうなるよなと想像していくのですが、物語を作る時と似ているような気がします。全部繋がってきているんだなぁ。

 

 SNSについてはさておき、一つ新しい趣味として楽しんでいきます。吟味できるくらい作れたら歌集の一つくらいを作るのが目標。

 それではまた。

 

 草々