キリン電波書簡

一方通行の手紙です

手紙

拝啓 あなたへ
まだ吹く風は冷たいですが、梅の花も開き春の匂いが少しずつ香る頃となりました。

突然の事で驚かれたかもしれません。私です。
お元気でしたか? 私はあれから変わったり変わらなかったりを繰り返して生きています。

何かを表現するという事になんだか疲れて、たった140字ですら書きたくない日もあったりしたのですが、それでもまだどこか何かを作ったりする事に憧れていて羨んでいるのです。
ならば筆を執ればいいのに何もせず、誰かの作ったものをもぐもぐと消費しながら何者にもなれないでいるとは、何とも惨めな死体のようではないですか?
飛ばない豚はただの豚とは名言ですね。

そんな中でまた色んな人がブログを始め、僕も何か一歩進められるかも? と思ってはみたのですがやはり漠然としては続かないでしょう。
ということでこうなりました。手紙です。
実際の僕は悪筆でとてもお見せできるようなものではありませんが、デジタルならばお誂え向きですね。
ブログを書く時はいつも文体で悩んでいたのですが、これならなんとなくでやれそうです。

あなたへ というのが誰なのかはわかりません。自分なのかもしれないし、大切な人なのかもしれないし、そうでない人なのかもしれない。
ただ、これを読んでいるあなたへ宛てているわけでないことは確かです。
だって、誰かが誰かへ送った手紙を見るって何だか悪いことをしているようなスリルがあるでしょう?
そういう風に見ていただければ幸いです。

お体にはお気をつけて。
敬具