キリン電波書簡

一方通行の手紙です

虚飾

前略

早速ですが訂正です。私に他人の手紙を覗き見る趣味はありません。
恋人の携帯を見たりもしません。
プライバシーというのは聖域ですから、あなただけの秘密を暴くなんてとんでもない事です。

とはいえ偉人レベルになってしまうとプライバシーも何もありませんからね。
あのゴッホも死後作品が有名になるどころか手紙まで晒されることになるとは思いもよらなかったでしょう。
とはいえ人となりを知るには、飾り気のない気心の知れた相手への手紙というのが一番良いのかもしれませんね。
相手への興味関心、理解。そういうものが日記を覗いたりメールやLINEをチェックしたりという行為に繋がっているのだとしたら、私は相手を慮っているように見せかけて実は誰にも興味がないのかもしれません。
単純に聞かれたくないことが多過ぎるのが一因なのですけれど。

イメージアップを図るはずがどうにもうまく行かないものです。
良く見せようという魂胆がそもそも浅ましいのかもしれません。

ボロが出る前にやめておくことにします。

明日は暖かくなるようですね。
今年の春は楽しいことがしたいです。いずれ計画を立てましょう。それではまた。

草々