キリン電波書簡

一方通行の手紙です

十七通目

前略

 ご無沙汰しております。ほぼ一年ぶりの更新と言ってもいいくらいでしょうか。年の瀬も迫り、あっという間に2019年が終わろうとしています。慌ててというわけではありませんが、色々とパソコンでの作業をした流れで少しだけ今年を振り返りたくて筆を執りました。

 今年は初めからインフルエンザに罹患していたようですね。今年は月初に大変なことが多かったイメージです。親族に不幸があったり体調を崩したり腰を痛めたりしんどかったです。

 そういうしんどいことが多い中、何となくではありますが「好きと嫌いをはっきりしていく」事を心がけていました。今までは結構あいまいにしてきた部分だったりもするのですが、そのあいまいさが結構疲れるのでは と思った次第です。
 自分で「イヤイヤ期」とも呼んでいたのですが、あんまり気が進まないこととかどちらかといえば好きじゃないな というものを「嫌い」とカテゴライズしてきました。もちろん攻撃をするのではなくて意識から切り離す、視界から外すという平和的な対処方法です。そうして少し距離を置くことで後々「あれ、そうでもなかった?」となることもしばしば。その時は「どうでもいい」になっていてなかなか気が楽になったりもします。
 それよりも一番は「好きを探しに行く」ことでしょうか。これは夏にジャズの野外イベントを観に行ったことがすごく強く印象に残っています。ジャズバンドで好きなグループがあり、ちょうど外出する予定もあったし無料だし ということで行ってみました。普段は全く音楽系のイベントには参加しないのでちょっとわくわく。
 リハーサルから見ることが出来て、生演奏の迫力は圧巻でした。体の中にどんどん沁み込んでいく感覚と言えばいいでしょうか。いえーいとかはできませんでしたがじわじわと楽しい気持ちになっていくのを感じました。
 その時、このバンドが好きで良かったと思ったのです。好きなものがあって、それを楽しみにしていればきっとこの先も生きていけるんだな。それが生きるための原動力になるんだな という事に気付きました。絶えず何か楽しいことを作っていこう。

 あとはUVレジンを始めたり(腰が痛くてできていませんが)つれづれつづりに参加したり、新しいことも始めました。
 今も小説を書いたり絵を描いたりする情熱は消えてしまっていますが、何でもいいから自分が好きなものを作っていけたらいいですね。

 来年もどうぞよろしくおねがいします。


草々