キリン電波書簡

一方通行の手紙です

二十三通目

前略

 ようやく梅雨が明けましたね。明けましておめでとうございます。と言っても短期間に集中して降ったような感覚が強く残っています。これから本格的な夏ですね。楽しいことがたくさんできると良いです。

 今日外出時に日傘を使いました。購入自体は昨年だったのですが、あまり出番がなく使用時間も短かったので今ひとつピンと来ていませんでした。
 とにかく日傘って女性のものというイメージが強いので憧れはあるもののなかなか手が出せないでいました。それが「男性にも」という声が上がってきたのがここ最近のことだと思います。平均気温の上昇とも関係がありそうですね。ありますか? 知りません。
 私も自意識が過剰なので手が出せずに居たのですが、街で日傘を使う男性が結構おじさんばっかりなんです。全然イケイケバリバリの渋谷や六本木で働いていますみたいなおじさんじゃなくて、普通にそのへんにいる普通のサラリーマンみたいな感じの。熱中症になるよりマシ みたいな感じなんだと思います。それなら私も……と手を出してしまったのですが、もしかしてあのおじさんたち全員電通博報堂の人だったりして。そしたらもうしてやられたって感じです。

 たとえあのおじさんたちが電通社員だったとしても後悔はありません。先に結論から申し上げますと日傘最高です。
 とにかく直射日光避けられるだけで快適です。顔や頭が熱くない。眩しくない。日に焼けなければシミもできない。良いことばかりです。

 面白いなと思ったのが雨傘と運用が微妙に違う点。風が強い時の話なんですけど、雨のときって風が吹けば風上から雨が向かってきますよね。だから傘も風上に向ければ雨も防げるし風も防げて折りたたみ傘がひっくり返ることはない。しかし日傘は日を避けるための傘なので、傘を風上に向けると場合によっては日除けができないんですよね。長時間風が吹き付けることなんてそうそうないとは思いますが。

 傘の角度で日陰ができているかすぐに「正解」が見えるのもいいです。塗りつぶしの作業に似ていますね。

 まだまだ夏も明けたてフレッシュですからこれから夏本番に向けてどうなるか折々で試してみたいと思います。次に会ったときに日に焼けていたら笑ってください。いや、もとが地黒なのでわかりにくいのですが。

 それではまた。

 

 草々